- 2024.03.08
- 4歳児~2月・3月の子どもたち~
春一番が吹き、少しずつ暖かい日が増えてきて春の訪れを感じるようになりました。
自分たちの健康を願って節分の豆まきを行いました。
絵本『おなかのなかにおにがいる』を読むと、一人一人自分の中にはどんな鬼がいるのかなと想像し始めました。
「私はピンク鬼かな」「僕は困った鬼だよ」と考えながら、絵本のように自分の中にいる鬼がどんな顔か思い浮かべて鬼のお面を作りました。
豆まきのときには、鬼のお面を着けて張り切ったり「本当に鬼出る?」と少しドキドキしたりしながら園庭へと出ていき、「おには~そと~」「ふくは~うち~」と元気よく声をかけながら豆をまきました。
2月初めの生活発表会を終えてからも、子どもたちは劇遊びを引き続き楽しんでいました。
自分たちの劇遊びで使った大道具のお風呂を保育室のテラスに用意すると、
発表会のときとは違う友達がお店屋さん役をやったり「ネコも入れてほしいにゃ」とままごとをしていた友達が遊びに来たりしてました。
これまで友達がやっていたことを見て、面白そうだなと感じたことを役を代わり合いながら楽しんでいました。
また、年長組がやっていた劇の取り組みを繰り返し見せてもらい、好きな場面を自分たちなりにまねて遊びました。
大きい組さんと同じことができること、衣装などを貸してもらえることのうれしさを感じているようでした。
3月3日のひなまつりでは、日本ならではのきらびやかな飾りや歌を楽しみました。
遊戯室に飾ってある7段の雛飾りを見ると、自分のお雛様が欲しくなった子どもたち。
「僕はオレンジ色にしようかな」と千代紙をじっくりと見てひな人形に着せてあげる着物の柄を選んだり、
「かっこいい顔にしてあげよう」と顔を描いてあげたりと、一つ一つ思いを込めて丁寧に作っていました。
みんなのひな人形が出来上がると、自分たちだけの特別なひな壇が完成!
「〇〇ちゃんのはどれ?」「私のはお化粧してるの」と友達と作ったものを見せ合ったり、『うれしいひなまつり』を歌ったりしました。
3月に入ると、年長組とお別れする日がどんどんと近づいてきました。
生活発表会で取り組みを見せてもらったり、衣装を貸してもらったりしたことをきっかけに、年長児と過ごすうれしさを感じ一緒に遊ぶことが増えてきました。
自分たちだけでは難しいあやとりの技を手を添えながら教えてもらったり、靴取り鬼やしっぽ取りに入れてもらったりしました。
目を見ながら一つ一つ話してくれる年長児のやさしさに触れ、どんどん大好きな存在になっていきました。
そんな年長組にみんなの気持ちを伝えるために『お別れ会』を行うことになりました。
「ありがとう」「元気でね」「また遊ぼうね」というそれぞれの思いを込めてみんなで相談し、
遊戯室を飾り付けしたり招待状を作って年長組に届けたりして、たくさん準備をしました。
お別れ会当日、幼稚園のみんなが集まり楽しい会が始まりました。
年長組が遊戯室に入ってくると、「ドキドキする」「うまく言えるかな」と少し緊張している様子でしたが、
友達と声をそろえてあいさつをしたり、みんなで用意したプレゼントを張り切って渡したりしていました。
また、年長組と年中組で大好きなラウンドチェーンをして遊びました。
いろいろな友達と握手をしたり、回ったりすることを楽しみました。
お別れ会が終わると、『あかぐみ・あおぐみ レストラン』の開店です。
年長児のところまで両手で大切にお弁当を届け、年中組全員で年長組をおもてなししました。
お弁当を食べ終えた後、年長児は会うたびに「お手紙ありがとう」「お弁当おいしかったよ」と声を掛けてくれ、
年中組の子どもたちは少し照れくさそうな、うれしそうな表情でした。
憧れだった年長児ともお別れをし、ついに自分たちが年長組になる番がやってきます。
自分たちで考え、作り、お別れ会を実現させることができたので大きな自信にもなったと思います。
年長組が修了した後、園内のあちこちを探検をしました。
誰もいなくなった年長組の保育室を見て周り、初めて見る遊具や絵本に心を躍らせていました。
園庭をぐるりと探検してみると、新しい花が咲いていたりツマグロヒョウモンがいたりすることに気付き、喜んでいました。
また、次の年中組のために砂場や保育室の掃除をしました。
スポンジや雑巾を使い、隅々まできれいにしたり「ロッカーさん、ありがとう」と感謝の気持ちを呟きながら掃除したりしていました。
少しずつ暖かくなり、春がやってくると年長組になります。
『ドキドキドン!一年生』の歌詞を替えて「サクラさいたら おおきいぐみ~♪」と歌うなど、憧れの年長組になることをとても楽しみにしています。
この一年で培った、いろいろなことをやってみる力、楽しむ力、友達が大好きな思いをたくさん抱えて、自信をもって年長組になってほしいと思います。